The First World War saw the development of many new weapons and an unprecedented amount of damage.
At the same time, popular resistance and revolution brought down the existing political system and changed the world situation.
During the war, a global pandemic of the H1N1 subtype of influenza,
commonly known as the Spanish flu, caused further damage in 2018-2020.
Almost 100 years later, in 2020, the global devastation caused by the COVID-19 pandemic revealed the threat of nature,
which no amount of technological development can address.
In this work, the four major weapons developed in WW1 will be used to construct the space.
The gas mask case will be decorated with artificial lily of the valley flowers.
This is a metaphor for the language of flowers, "return of happiness",
and for the "tears of the Virgin Mary", said to have been shed for the crucified Christ.
第一次世界大戦は、かつてない新兵器の大規模な開発と使用により大量の被害をだした。
それと同時に、民衆によるレジスタンスや革命が既存の政治体制を崩壊させ、その後の世界情勢を大きく変えた。
また、大戦中の2018年から2020年にかけてH1N1亜型インフルエンザ、
通称スペイン風邪の世界的な感染症パンデミックにより、さらに被害を拡大させた。
およそ100年後の2020年、COVID-19による感染症パンデミックの世界的な被害は、
いかに科学技術が発展しても対応できない自然の脅威を啓示した。
今回の作品において、ww1で開発された4大兵器を使用して空間を構成する。
ガスマスクケースには、すずらんの造花を活ける。これは花言葉「幸せの再訪」と
磔刑のキリストに流したとされる「聖母マリアの涙」のメタファーとする。
“Mass” is the essential quantity that makes up matter, and the human body is composed of that matter.
If it is the existence of the human being that is sustained by the human body made up of matter,
can the spirit be identified with the brain functions of that body?
If the neurons of the brain, which are matter, are responsible for the whole of the spirit, is the act of “Prayer” also an action of matter?
“Prayer” is a communication with a supernatural being that is not governed by physical principles, and has much to do with religious spirituality.
In order to confront the selection of life in the history of human, it will consider and express “Mass” and “Prayer”.
As a form of “Prayer”, the inside of a single camphor tree has been carved to the limit
and hollowed out to form a three-dimensional object symbolising spirituality.
As an expression of "Mass", he life of the body given by matter is made into a metaphor triptychs,
each of that is a hollowed-out aircraft scale model that a mass-produced "weapon",
which as a requiem for the life lost in the situation of "selection of life" and "triage".
The aim of the exhibition is to present a composition
as a space to reflect on the form of requiem for the "selection" of the life of a body composed of matter with “Mass”,
and the form of the spirit of "Prayer".
質量とは物質を構成する本質的な量であり、その物質により構成される人体。
物質により構成される人体によって生命を維持することが人間の実存とするならば、精神とはその肉体の脳機能により特定できるのだろうか?
物質である脳ニューロンが精神の全てを司っているならば、「祈り」という行為もまた、物質による作用なのだろうか?
祈りとは、物理法則によらない超自然存在とのコミニュケーションであり、宗教的な霊性との関係も大きい。
人間の歴史の中で、選択されてしまう生命と向き合うために、質量と祈りについて考察して表現する。
「祈り」の一形態として、楠一木の内部を極限まで彫り抜いて空洞化し「霊性」を象徴すべく立体物を構成した。
「質量」の表現として、「物質」としての受肉した人間の「生」が「生命の選別」「トリアージ」という状況の中で失われていった生命の鎮魂として、
大量生産された「兵器」の航空機模型を空洞化し、それぞれ3対のトリプティークのメタファーとする。
今回の展示は、質量を有する物質から構成される身体の生命がうける「選別」に対する鎮魂の形と、
その魂の「祈り」に対する形を、考察する空間としての構成を表現することである。
ミシェル・フーコーの著作「狂気の歴史」からインスパイアされたイメージを図像学的表現とて表現する。
フーコー初期の研究では、人間がどのように「狂気」という概念を構築してきたかを中世からの文献や事象を調べることで構築している。
『狂気は野生の状態では見出されないものなのです。狂気は社会のなかにおいてしか存在しない』(フーコーコレクションI ちくま学芸文庫202p)
という思想の集大成が「狂気の歴史」として著されている。
キリスト教概念における「善きサマリア人の譬え」は、中世欧州の養老院や感化院、癩病やペストのような疫禍において善意における相互扶助と共存、
医療の施しにおける貧富、差別の解消に役立ってきた反面、魔女裁判や占星術、激しい宗教的迷信による狂気としての隔離も生み出す原因となった。
とくに、十字軍によってもたらされたとされる欧州中世におけるハンセン病は、感染経路や潜伏期間など解明できず、キリスト教において神による罰とみなされ徹底した隔離政策をとっていた。
その中からうまれた騎士物語『哀れなハインリヒ』では病苦に対する宗教的犠牲と殉教の概念を著し、宗教的思想による社会規制としても見て取れる。
あたかも、キリスト教黎明期の福音書や黙示録で語られるローマ帝国による弾圧、差別と重なる事象が、
中世以降の悪疫に対処すべくキリスト教概念によって同じような弾圧や差別を繰り返している皮肉な結果とも受け取れる。
フーコーが参考資料とした「阿呆船」や「痴愚神礼賛」で痛烈に批判された、権力の体制に、今回のコロナ疫禍も、また重なる事象を見いだすことができる。
また、日本における天然痘の疫禍も「方丈記」で語られているように、フーコーの見出した「狂気」とかさなる事象が起こっていたことが見出される。
自身に置き換えてみても、1年以上続く世界的なコロナ禍の中で、日本の7~10倍の感染率であったオランダでコロナ禍の第一派を経験し、
その後国際線で帰国、PCR検査からの自主隔離など、多くの経験を通して見えてくるものがあった。
これらの事象や経験を、日常的に使用する『A4』という紙片のサイズと関連した図像のインスタレーション作品として展開する。
その展開された図像に、それぞれ隠喩としてのキーワードを添付する。
このキーワードを介して自由に鑑賞してもらうことを主目的とした作品表現とする。
表現に対応するキーワード
1、コピー機、
A4用紙を想起させる機械。対コロナのmRNAワクチンやDNAワクチンの核コピー、タンパク質コピー異常から発生するコロナウィルスのスパイク変異などのコピーすることに対するメタファーとして
2、透明エポキシ樹脂A4サイズ、
一般的なコピー用紙のメタファー、厚みは500枚で5cmが一般的。
日本においては63g/m2紙厚が標準だが、ヨーロッパでは80g/m2が標準だったので、厚みが違った。
あえて、日本サイズと欧州サイズの厚みでブロックを作り分けて、微妙な厚さの違いをだす。
地域や国によって、標準が違うことは、コロナウィルスの地域による変異と対比。
3、A4コードネームの兵器、
A4に関係する兵器、霊長類ヒト科の生物をプロテクトするためのワクチンやウィルスを攻撃する薬物へのメタファー
4、UVライト、
紫外線光線、ブラックライトLED照射によるコロナ殺菌効果医療機関にて使用例あり、DNA突然変異、コロナウィルス変異、突然変異による生物多様性の発生など(実際は人体に影響の無いUVスペクトルを使用)
5、7台のコピー機、
「7」という数のメタファー。ヨハネの黙示録、仏教における「7日法要」とその倍数、仏教七宝、七福神、7つの大罪、聖書における完成数としての「7」
(不完全数としての「6」に対応)、天地創造としての7日間、秘跡としての「7」などなど
6、プラモデル A4のchord nameを持つ兵器、
A4規格のメタファー。試作型や特殊兵器ではなく、大量生産された一般的な兵器でA4のchord nameを持つものだけを選択した。
また、一般メーカのおもちゃで簡単に入手できる、大量生産されたプラモデルを選択した。大量生産される規格のワクチン、コロナウィルスを攻撃する兵器としての免疫抵抗システムのメタファー。
コロナエンベロープは球状の形態であることと、球状の丸い穴をプラモデルに立体的に空けて、キラーT細胞に除去された後の状態を隠喩として表現する。
プラモデルの縮尺は、W、D、Hのどれか2辺が210mm x 297mm以内に収まる大きさのものだけを選択する。
7、白、
色としての含意、whiteは「善意」「純粋」。東洋五行における「白=金」は尊い色、動物に例える神格化。
仏教における白象伝説。無色の状態での無意味(含意がないこともあわせて)、無影響など特定の状態ではないユニバースの語源となるユニバーサルな状態を現わす。
I was in Europe in April 2020 when the corona disaster swept all over the world.
Then I saw an impressive TV news clip.
At a train station in France, a medical worker who is in protective clothing
carried a tray of a critically COVID-19 patient with an oxygen inhaler onto a train.
It was the TV news that the ICU in France was full and that Germany had accepted a critically COVID-19 patient as an emergency measure.
It was like a scene from a science fiction movie, a strange image that seemed somehow removed from reality.
It reminded me of the opening scene of the movie "Solaris",
which I had seen when I was a student, in which people were moving silently along Tokyo city Highway.
It also reminded me of the original story I had read at the time.
After returning to Japan with no sense of reality,
I researched the history of the Mt. Fuji, perhaps because I felt a strange coincidence between Solaris and Fuji,
where the deceased appear and disappear, just like in Ugetsu Monogatari and Noh.
世界中をコロナ禍が席巻した2020年4月、私は欧州にいた。
そこで、ある印象的なニュース映像を観た。フランスのとある鉄道駅で、酸素吸入器を付けた重症患者のトレーを防護服の医療従事者が無言で電車に乗せている。
やがて、音も無く動き始める電車は、ドイツへ向かう。フランスのICUが満床で、緊急措置としてドイツが重症患者を受け入れたことを伝えるTVニュースだった。
まるでSF映画のワンシーンのような、どこか現実離れした奇妙な映像だった。
それを観た時に、学生時代に鑑賞した「ソラリス」という映画の冒頭のシーン、無音で首都高を移動する映像を思い出した。
それと共に、当時読んだ原作「ソラリスの陽のもとに」を思い出したのだ。
現実感がないままに帰国して、霊峰富士の山にまつわる歴史を調べていくうちに、雨月物語や能のように、
亡き人の姿が現れては消えるソラリスと、霊峰富士が、私の内で奇妙な符合を感じたのかもしれない。
In the twentieth century, quantum mechanics and theory of relativity greatly changed the concept of time, dimension and existence.
“Quantum fluctuation” a concept within the quantum theory of modern physics, closely resembles “Emptiness” and shows many similarities with theories of Buddhist philosophy.
Our bodies are made from many cells, which in turn are made from many molecules, these molecules are made from many atoms, and atoms are made from quantum.
The size and mass of quantum elements can not be determined in modern physics yet.
Furthermore, it can not specify whether quantum is a point or a wavelength. Which leaves visual interpretation open for artist.
But given the nature of our presence in this world , our bodies and our lives are made from fluctuating quantum.
Blaise Pascal, who was a medieval philosopher, physicist and mathematician compared this by stating that “The human being is only a reed, the most feeble in nature; but this is a thinking reed”.
In our bodies, live inherent ancient memories that are acquired from phylogeny.
However, we have not been able to fully analyse our body structure yet.
This visualisation intents to show my personal take on this matter and raises the question: what is human existence?
The wood-carved body sculpture is floating in a box and is made from one piece of Camphor wood.
The other is made of a silk thread that is only 0.2mm in diameter and uses the same algorithm as a binary perceptron used for “AI”.
website : Wilfrid Israel Museum |
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Address
Kibbutz Hazorea 3658100, Israel
Tel/04-9899566
Opening Hours
Monday - Friday 09:00-14:00
Saturday & Holidays 10:00-14:00
Sunday Groups only
Fellowship of Man -TECHNOHOROS Art Gallery Athens- |
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4 Lebessi & Makriyanni str., Acropolis, Athens, Greece
Visiting hours: Tuesday, Thursday, Friday 11:00-14:30, 17:30-20:30
Wednesday, Saturday 11:00-16:00. Sunday, Monday by appointment
In 22nd March, one of the sculpture was exhibited in the famous English speech event “TED xDelft”
on the booth of introduce of great development in TU Delft Aula conference centre.
I am collaborating with Dr. Henk M Jonkers to make the new sculpture artwork.
Dr. Henk M Jonkers has developed new technology of Bio self-healing concrete.
He is the authority on self-healing concrete researcher.
The artwork is making by Bio self-healing concrete and Moss.
This initiative of Land Art Delft is the first prototype for a future multisensory experience garden (summer-autumn 2018).
3月22日(木) 英語スピーチのイベント「TED」がデルフト工科大学で開催され、その大学研究室紹介ブースにおいて拙作が展示されました。
この作品は、同大学の自己再生コンクリート研究の第一人者ヘンク・ヨンカース教授とのコラボレーションにより制作されました。
展示は22日(木)TEDxDelft2018の会場であるデルフト工科大学アウラ・カンバセーションセンターの大学研究室紹介ブースにて展示され、
当日は大野もブースにて作品のご紹介をさせていただきました。
また、この作品は本年2018年の夏にLand Art Delft foundationの
a future multisensory experience gardenの企画において大型野外彫刻として発展する予定でいます。
このa future multisensory experience gardenは、目の不自由な方や、感覚器官にハンディキャップをお持ちの方々にも
芸術作品を楽しんで鑑賞していただけるように作品を制作するプランとして計画されています。
Het geheugen van het fietsproject 2017
The memory of Bicycle project 2017
オランダ自転車プロジェクト2017
Het geheugen van het fietsproject 2017 The memory of Bicycle project 2017 オランダ自転車プロジェクト2017 |
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So Koku Bu Tai
So Koku Bu Tai |
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1.Feb.-30.Apl./2009 Exhibition "2nd World Art Delft Poetry II - World Art Delft" The Netherland,Delft
2009年2月1日〜4月30日 2nd World Art Delft Poetry II オランダ、デルフト
2nd World Art Delft Poetry II |
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11/2009 Solo exhibition "Dichotomic Structures" Gallery Q,Tokyo,Ginza
2008年11月、銀座ギャラリーQにて個展「二項対立の構造」開催。
Exhibition |
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8/2008 Art Symposium "Hommerg to the Delft city - World Art Delft" The Netherland,Delft
2009年8月、オランダ、デルフトにてシンポジウムに参加しました。
Symposium |
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